相続関係のお問い合わせがあった中で、事務所への飛び込み面談や電話だけで終わるケースもあります。
その後、あの後どうなったのかなー?と考えることがあります。
そんな話をご紹介していきます。
相談相談その後どうなった
タイ人が相続人?!相続したおじさんの不動産を相続放棄したい。
相続相談経緯
その日は事務所内で書類を作成していたところ、看板を見たといって飛び込みの方がいらした。
年齢40代の細身の女性。
通常は予約をしてから、
ご面談としているのだが、突然訪れる方もたまにいらっしゃる。
相談面談開始
タイ人と婚姻していたおじさん(子なし)の不動産を相続した相談者。つまり、おじさんの姪にあたる。
現在不動産の固定資産税を払っているのは大阪のおばさん。自分の母親(おじさんの妹)はすでに亡くなっていて、自分が相続人となっている。
タイ人の奥さんは国に帰ってしまい、大阪のおばさんが連絡してもわからないの繰り返しで、その後音信不通、住んでる場所もわからない。
行政から連絡があり、草ボーボーの不動産の管理について近隣から苦情が来てるとのこと。
姪の意向
ご相談者の姪は、関わりたく無いとおっしゃっていました。全然関係ないので相続財産は一切いらない。
問題点
固定資産税の支払いを相続人である大阪のおばさんがしてるとのことです。この大阪のおばさんがどうにか不動産を処理したいのです。つまり、本件のキーマン。
預金も管理しているのですが、どちらにせよ、タイ人の署名捺印(またはサイン証明)が無いと遺産分割が成立しない。
婚姻も不正な点もありません。結婚してから数年経過していて、偽装結婚などの疑いはないという。
想定される相続解決策
姪(相談者)については、相続放棄を申し立て。
大阪のおばさんについては、相続するならば、タイ人は、
1、不在者財産管理人を置いて不動産売却。
2、遺産分割調停の申し立てをして(タイに送達するのに時間がかかる。翻訳文書代がかかる。)
3、大阪のおばさんも相続放棄(次順位の相続人がいなければ、相続財産管理人が不動産処理)
選択肢1が1番費用対効果は良さそうですが、何にせよ、目の前にいるご相談者では、なくキーマンは大阪のおばさんです。
相談者の姪は現状を把握できた、ありがとうございます!と帰られたが、その後、音沙汰はない。